モバイルバッテリーは、日常的に使用している人も多いガジェットです。
もちろん災害対策として常備している人も多いのではないでしょうか?
しかし何も考慮せず非常持ち出し袋(防災リュック)に入れておくと、モバイルバッテリーが発火して火事になってしまう危険性もあります。
いざとなった時に活用できるように、保管方法を知っておきましょう。
モバイルバッテリーは発火・破裂する!?
いきなり衝撃的な内容ですが、多くのモバイルバッテリーに使用されているリチウムイオン電池は、取り扱い方を誤ると発火・破裂する危険性があります。また安価なモバイルバッテリーには安全装置が不十分なものもあります。
そうしたモバイルバッテリーの故障によって発火・破裂する事故が多発しています。
この動画では、凄まじい勢いでモバイルバッテリーが破裂し発火している様子がうかがえます。
持ち歩いている時にモバイルバッテリーが突然このような状態になったら、怪我はまぬがれませんよね。またもし非常持ち出し袋(防災リュック)の中で発火・破裂したら、火災の原因となってしまいます。
モバイルバッテリーの基礎知識や、安全な取り扱い方についてまとめた記事も合わせてご紹介します。
非常持ち出し袋(防災リュック)に入れる際の注意点
突然の停電や災害時の避難先など、いつでもスマートフォンやタブレットなどに充電できると非常に安心です。そのためモバイルバッテリーを非常持ち出し袋(防災リュック)に入れておくことは、広く推奨されています。
しかし正しい方法ではない状態で保管していると、突然の発火や破裂のみならず、いざモバイルバッテリーを使用しようとした際に「あれ!?満タンに充電しておいたはずなのに残量が少ない!」となってしまいます。
また非常持ち出し袋(防災リュック)は一度用意すると、そのまま長期放置してしまう場合があります。
そのため安全にモバイルバッテリーを非常時用に備えるためにも、以下のことに気をつけましょう
理想的なモバイルバッテリーの常備方法は「たまに使う」こと
実はモバイルバッテリーを全く使用していなくても1ヶ月あたり2〜3%程度、自然放電してしまいます。これは内蔵されている電池自体が使用していなくても継続的に化学反応が発生しているためです。
もちろんモバイルバッテリーの劣化や環境、仕様などによって異なりますが、この程度なら1ヶ月くらい放置していても問題ないと思うかもしれません。
しかし「100%に充電しておいたけど97%に減ったから充電しておこう」というのは、過充電の原因となるため推奨されていません。
実は「100%充電」と「0%まで使い切る」のはモバイルバッテリーに悪影響
多くのモバイルバッテリーに使用されているリチウムイオンバッテリーは「(充電率が)100%と0%は避ける」ことが推奨されています。そのため最近のスマートフォンやパソコンは過充電にならないように、100%になる前に充電を自動停止させているものも多くあります。
その代わりに「30%になったから80%くらいまで充電しよう」という継ぎ足し充電は全く問題ありません。
防災用のモバイルバッテリーをローテーションさせる
災害時などは1%でも充電は多い方が安心ですよね。
数ヶ月間ずっと非常持ち出し袋(防災リュック)に入れっぱなしにしておくと、自然放電で徐々に残量が減っていきます。しかし減り方が微妙なため、過充電を避けるために充電することもできない。
そこで、防災用に用意しているモバイルバッテリーは、たまに使って放電させましょう。
乾電池式のモバイルバッテリーという手もある
モバイルバッテリーは大容量なタイプもあります。
小型でも複数台のスマートフォンに充電しても余裕があるものも販売されています。
しかし前記で述べたように、リチウムイオンバッテリーの危険性や特性を考慮して取り扱わなければなりません。
![](https://mamorumi.com/wp-content/uploads/2020/11/ico-mama-03.png)
モバイルバッテリーを防災リュックに入れるのって
思ってた以上にメンドくさそう・・・
![](https://mamorumi.com/wp-content/uploads/2020/11/ico-papa02.png)
それなら「乾電池式のモバイルバッテリー」が良いんじゃない?
モバイルバッテリーは少々面倒そうと感じた方には、乾電池式のモバイルバッテリーがおすすめです。
乾電池であれば防災用ランタンやラジオなど他の機器にも流用できます。
また乾電池なら保管も安心ですね。
リチウムイオンバッテリー内蔵式のモバイルバッテリーと比べると、供給できる電力容量が少ないなどのウィークポイントもあります。
しかし非常持ち出し袋(防災リュック)に入れておくことを考えると、乾電池式のモバイルバッテリーを選択する手も十分にありますね。
おすすめのモバイルバッテリーは?
まもるみ編集部内でもっとも多く使用者がいたのはアンカー(Anker)社のモバイルバッテリーでした。アンカー(Anker)は元Google社員だったメンバーが独立して立ち上げたハードウェアブランドです。会社所在地が中国の新セン市のため「中国製?品質は大丈夫?」と怪訝に思う方もいるかもしれませんが、アンカー(Anker)製品の品質の高さはガジェット業界でも非常に評価されています。
「モバイルバッテリーと言えばアンカー」という方も少なくないほど人気のブランドです。
コンパクトタイプ
Anker PowerCore 10000 PD Redux
世界最小&最軽量クラスで非常にコンパクトにもかかわらず、スマートフォンに約2回の充電が可能なモデルです。小さなハンドバッグに入れても邪魔にならず、普段使い用のモバイルバッテリーとして十分な性能を持っています。
- 世界最小&最軽量クラス:10000mAh以上かつUSB PD対応のモバイルバッテリーでは、世界最⼩&最軽量クラス (※⾃社調べ / 2019年12⽉時点) 。最新のスマートフォンとほぼ同じ重さながら、ほとんどのスマートフォンに約2回、 タブレット端末に1回以上の充電が可能です。
- 3つの充電方法:USB PD対応のUSB-Cポート (最⼤18W⼊出⼒) とAnker独⾃技術PowerIQ搭載のUSB-Aポート (最⼤12W出⼒) を備え、ほとんど全てのUSB機器を最適な速度でフルスピード充電できます。LED Wheelを約2秒間⻑押しすると、イヤホン等の⼩型電⼦機器の充電に適した「低電流モード」に切り替わります。
- 本体へもフルスピード充電:USB PD対応の充電器 (別売り) と付属のケーブルを利⽤すると、わずか約3.5時間で本体を満充電できます。
Anker PowerCore II 10000
もっともスタンダードなサイズのモバイルバッテリーです。
私はこのモデルを愛用していて、主に外出先でのスマホやブルートゥースイヤホンの充電に使用しています。上で紹介した「Anker PowerCore 10000 PD Redux」よりも少しだけ大きいですが、価格も安くモバいうバッテリーの入門用としては最適です。
- PowerIQ 2.0搭載:Anker独自の最新の充電技術を搭載し、接続機器を自動検知し最適な電流を流します。前モデルのAnker PowerCore 10000と比較して、入出力ともに最大1.8倍に進化しました。
- バッテリー本体への充電も高速:Quick Charge対応充電器を使えば、わずか4時間ほどで本体充電が完了します。また、LED Wheelを搭載しており、バッテリー残量が8段階で確認できます。
- コンパクトで大容量:日々の持ち運びを考え、約195gと軽量かつコンパクトに設計。滑りにくく、握りやすいストライプメッシュ加工を新たに採用し、日常で使用する際の利便性とデザイン性も追求しています。また、10000mAhの大容量で、iPhone 11 Proを2回以上、その他ほぼ全てのスマートフォンを2回以上充電できます。
防災対策・アウトドアタイプ
Anker PowerCore Solar 10000
災害対策にも活用できる防水・耐衝撃性に優れたモデルです。
ソーラー充電も可能でライト機能まで搭載されていますので、これ一つ持っていれば安心ですね。
- あらゆるシーンで活躍:高い防塵 / 防水性能と耐衝撃構造、ソーラー充電機能を兼ね備え、アウトドアでも安心してご利用できます。
- 大容量の安心:iPhone 11 / 11 Proを2回以上、その他ほとんどのスマートフォンに複数回の充電が可能です。
- 高い防塵 / 防水性能:IP64レベルの防塵 / 防水性能で、砂や粉塵の侵入を完全に防ぎ、水の飛沫による有害な影響を受けません。(水の直接噴流や水面下でのご利用は避けてください。)
- ソーラー充電対応:Micro USBケーブルによる充電に加えて、ソーラー充電にも対応。(※太陽光による本体充電は、晴天下14時間で最大50%まで可能ですが、満充電には数日かかります。普段のご利用時には最大出力10.5W以上の充電器[別売り]で約5.5時間で満充電できるMicro USB ケーブルでの充電を推奨します。)
大容量タイプ
Anker PowerCore III Elite 25600 87W
「ノートパソコンも充電したい」という方には絶対的にオススメなモデルです。
25600mAhという超大容量かつ87Wという大出力が可能なため、消費電力の大きめなノートパソコンでも余裕で充電することが可能です。停電時でもさまざまな機器への同時給電が可能なので、一家に一台常備しても良いですね。私はこのモデルを1つ携帯しています。(外出先でノートパソコンを使うお仕事が多いため・・・何度も助けられました)
- PowerIQ 3.0 (Gen2):Anker独自技術PowerIQ 3.0が新しくなりました。USB Power Deliveryとの互換性をさらに高めながら、Qualcomm Quick Chargeなどの充電規格にも対応し、より幅広い機器へのフルスピード充電が可能となりました。
- かつてない高出力:PD対応のUSB-Cポートは最大87Wの超高出力に対応し(USB-Cポート単体での利用時)、お使いのMacBookやLenovo、HPなどUSB-C対応のノートPCにフルスピード充電が可能です。また、本製品への充電は最大100Wまで対応。65W出力の充電器を利用した場合は約2時間で本製品を満充電できます。(充電器は別売りです。付属のケーブルは最大60W対応です。)
- 4台同時充電:USB-CポートとUSB-Aポートをそれぞれ2つずつ搭載。USB-C対応のノートPCを最大60Wでフルスピード充電しながら、もう一つのUSB-CポートからPD対応のスマートフォンやタブレット端末を最大18Wで同時充電できます。(USB-C単ポートでのご利用時は最大87W出力可能です。)USB-Aポートも含めると合計最大78Wで4台同時充電が可能です。
- 超大容量:25600mAhの超大容量でiPhone 11 Pro Maxを約4回、iPad Proを約2回、 MacBook Pro 13インチを1回以上満充電にすることが可能です。