この写真って本物!?デマ情報!?ネット上で”不確かな写真”に遭遇した際の確認方法を知ろう

事故・災害対策

「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」という有名な言葉は、匿名掲示板の”2ちゃんねる(当時)”の元管理人”ひろゆき”こと、西村博之氏の発言です。

この発言は、2000年に発生した西鉄バスジャック事件の際に、テレビ朝日の報道番組「ニュースステーション」で西村氏がインタビューを受けた際のコメントの一部です。

そんなに昔から、インターネット上では嘘や噂話、いわゆるデマ情報がたくさんあったんですね。

そして現代では、TwitterやFacebook、InstagramなどさまざまなSNSの普及によって、個人でも世界中に情報を発信できるようになりました。私たちがインターネット上から得る情報量は、もう2000年の掲示板文化とは比べ物にならないくらい膨大です。

そのため、この情報は正しいの?という情報を得た時に、どれくらい信頼できる情報なのかを確認する方法を学びましょう!

フェイク画像(偽画像)を見抜くための簡単な3つの方法

さまざまな写真がインターネット上には拡散されていますが、なかには「これ本当?」と疑ってしまいたくなる写真もあります。

そういった写真を見つけたら、まずはやってみようという確認手法をご紹介します。

まずは写真を注意深く観察してみる

以前、熊本地震の際に「ライオンが脱走した」というデマツイートをした男性が逮捕されましたね。

引用:IT Media NEWS

この投稿された写真、まさに街中をライオンが闊歩しています。
しかし写真を良くみると・・・

  • 手前の縁石には何やら英語が書かれてる?
  • 信号の形も日本のものとは違う?
  • 道路の白線や黄線がどうも海外っぽい?

はたして熊本にこんな場所があるのでしょうか?多分、無いです。

この写真の検証は「With New 熊本地震のライオンデマ、画像をたどったら南アフリカに撮影者がいた」で詳しく解説されています。

しかしこのデマは2万回以上リツイート(RT)されており、熊本市動植物園には100件を超える問い合わせの電話があったそうです。

脊髄反射的に信用せず、こういった類の画像はよーくよーく観察してみましょう。

Google画像検索で類似の画像を探してみる

Google画像検索では、検索ワードではなく画像で検索することができます。

例えば画像そのものをアップロードしたり、画像のURLを貼り付けるだけで、その画像と同じもしくは酷似した画像を検索することができます。

Google画像検索の検索結果

上記でご紹介した「ライオンが脱走している写真のツイート画面」の画像をGoogle画像検索にかけてみました。

すると「その画像を使用している」もしくは「類似した画像を使用している」ウェブサイトの検索結果が出ました。

こうして画像自体を検索することで、その画像の出所などを調べることができます。

「ついさっき発生したことなんだけど!」という説明と一緒に添付されていた画像が、Google画像検索で調べたら10年前に撮影された画像だった、なんてこともよくあります。

Google画像検索の使い方は「Google検索ヘルプ – Googleで画像を使って検索する」を参照してみてください。

画像のExif情報を確認してみる

写真画像に保存されているさまざまな情報を可視化した状態
(引用:Wikipedia)

EXIFとは、デジタルカメラで撮影された写真に、撮影時のさまざまな情報(メタデータ)を埋め込んで保存するための画像ファイルのフォーマットです。Exchangeable Image File Formatの略で、日本語ではEXIF(イグジフ)と呼ばれます。

引用:EXIF確認君

実はご存知ない方も多いと思いますが、デジカメで撮影した画像には撮影時のさまざまな情報が埋め込まれている場合があります。
例えばどんな機材で撮影したのか、シャッタースピードや絞りはどれくらいか、ISO感度は・・・といった設定情報から、撮影日時やGPSで取得した位置情報(撮影場所)まで含まれている場合があります。

その昔、とあるアイドルが自分のスマートフォンで撮影した写真をインターネット上で公開しました。その写真のEXIF情報から撮影場所を割り出されて、ファンが押しかけたという事件も発生しました。

もちろんこのEXIF情報を写真に含めないようにする設定もありますのでご安心を。しかし知らずに使っていると、意図せず自分の個人情報をばら撒くことになってしまいます。

もし疑わしい画像を見つけたら、まずこのEXIFから得られる情報を調べてみましょう。

Exifチェッカー」や「EXIF確認君」などのオンラインサービスで簡単に調べることができます。

いまの世の中はフェイク(偽物)で溢れている

その昔、写真は真実を写したものでした。

現代では、さまざまなフェイク画像(意図的に加工された偽画像)で溢れていて、一見すると見分けがつかないレベルまでになっています。

デザイナーやフォトグラファーなど、その道のプロが見たら一目で「これフェイクだよ」と見抜けるかもしれませんが、一般の人々にはそんなスキルはありません。
今回ご紹介した方法以外にもフェイク画像を見抜く方法はたくさんあるのですが、ちょっと専門知識や経験、ソフトウェアなどを必要とするものが多くありましたので、まずは誰でも簡単に行える3つの方法に絞ってみました。

もちろん悪いことをしようとした画像ばかりではありません。
美しい画像やユーモラスな画像など、人々に感動を与える画像もたくさんあります。

引用:Twitter たねむらしょう(@t_sho98)さんのツイート

だって今時の女子はみんなアプリで目を大きくしたり、肌を綺麗にしたり、輪郭をいじったりしてますもんね。
プリクラなんて良い例です。女の子は更に可愛く写りますが、例えばカップルで撮影したプリクラの彼氏の顔、もうね「えらいこっちゃ」な状態にまで加工されますよね。

いまの世の中、インターネット上で公開されている写真を見たら、もしかしたら加工されたフェイク画像かも?と疑わなければならない状態なのです。

ちなみに動画も信用なりませんよ。人工知能による画像編集で、人の顔をリアルタイムに入れ替えるなんて朝飯前ですから。そういう楽しいアプリも人気ですよね。

昔も今もこれからも「うそはうそと見抜ける力」が必要なんですね。

タイトルとURLをコピーしました