もう騙されない!災害時のデマや誤報に惑わされないネットリテラシーの基本

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インターネット上の情報を信じたら、それはデマ(虚報)だった。嘘だと知らずに自分もそのデマを拡散してしまった。そんな体験をした人もいるかもしれませんね。逆にネットの素早い情報伝達に助けられた人も大勢いると思います。

今やTwitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)、LINE(ライン)など、さまざまなSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を日常的に使用している人は非常に多く、もはや日常生活において切っても切れない存在になっています。
SNSは世界中の人々がリアルタイムに情報を発信していて、テレビやラジオといったメディアよりも早く、さまざまな生の情報を得ることができますよね。しかし、出どころのわからない不確かな情報が、さも真実かのように拡散されてしまうという問題も発生しています。特に東日本大震災や新型コロナウイルス感染拡大など、大規模災害が発生した際などは顕著に現れます。

情報の質を見抜いてデマや誤報に惑わされないように、そういったSNS上の情報が「正しいのか」「間違っているのか」「どれくらい信用できるか」を判断する力を、一緒に身につけましょう。

災害時に流れたデマ情報を実際に見てみよう

それでは実際に、災害時に飛び交ったデマ情報を見てみましょう。
中には知っている、今でも信じていたという情報があるかもしれません。

新型コロナウイルス感染拡大で拡散されたデマ情報の一例

26〜27℃のお湯を飲むと良い!?

知り合いの医者から情報をもらいました。長文ですが原文のまま転送します。<中略>自衛隊より連絡をもらいました!新コロに関する情報です。<中略>新コロのウイルスは26〜27度の温度で死んでしまいます。よって予防のためにお湯を飲むことを薦めます。<以下略>

このデマ情報の説明

LINEやSNSなどで拡散されたデマ情報です。このチェーンメッセージ内では「日光浴をすると良い」や「インフルエンザワクチンを否定」するなど、医学的にもエビデンスが得られていない情報を自信満々に語られています。知り合いの医者とは誰なのでしょう?その誰だかわらかない医者が、自衛隊の誰から連絡されたのでしょうか。このチェーンメールは、ところどころ改変されて複数の文章が確認されています。そもそも26〜27℃のお湯で死滅するなら、人間の体内(平熱35〜37℃)で生き延びられるはずがありませんよね。
本文中で「新コロ」と言っていますが、大元の発信者は「新型コロナウイルスのことではない」とでも言い訳するつもりだったのでしょうか。

トイレットペーパーが無くなる!?

  • 今後トイレットペーパーが不足する
  • マスクの材料に紙が回されるので不足する
  • 中国から原材料を輸入できなくなる
このデマ情報の説明

実際に影響を受けた方も多いかと思います。私もその一人です。
ホームセンターやドラッグストアなど、さまざまな店舗から一時的にトイレットペーパーが購入できない状態になりました。私の住む地域では、ついにはティッシュペーパーも在庫がなくなり、キッチンペーパーすら・・・原因は「トイレットペーパーが不足する」といった憶測に基づく情報拡散による買い占めです。
「恐らくこうなるであろう」という予想が、現実味を帯びて大きな消費者行動に繋がりました。しかしあくまでも「予想」であって、現実の正しい生産供給システムなどを理解した上での発言ではない場合も多く、注意が必要です。

経済産業省からの「トイレットペーパーに係るメッセージ」(新型コロナウイルス関連)
  1. トイレットペーパーは、ほぼ100%国内で生産されている。このうち、国内古紙から作られるものが60%、北米・南米から輸入するパルプで作られるものが40%となっており、原料の供給にも全く問題はない。
  2. 2月28日から日曜を除いて、一日あたり2000万ロールの輸送だったものを、2倍の4000万ロールに増強している。これは、一日で330万世帯に12ロール入り1パック(4人家族3週間分)のトイレットペーパーをお届けできる量。
  3. 在庫も日本全体では3億5000万ロールあり、日本国民全体で3週間分のトイレットペーパーに相当する量がメーカーにある。
  4. このような状態であるため、住民の皆さまには、通常どおり落ち着いてトイレットペーパーの購入をしてほしい。今日購入いただいた方は、明日、明後日、明明後日と少し購入を控えていただけば、自然といつもどおりの品揃えになる。

奈良市:https://www.city.nara.lg.jp/site/coronavirus/62470.html
経済産業省:https://www.meti.go.jp/covid-19/mask.html#e

東日本大震災(2011年)で拡散されたデマ情報の例

有毒物質が降り注ぐ!?

工場勤務の方からの情報。外出に注意して、肌を露出しないようにしてください!コスモ石油の爆発により有害物質が雲などに付着し、雨などといっしょに降るので外出の際は傘かカッパなどを持ち歩き、身体が雨に接触しないようにして下さい!!コピペとかして皆さんに知らせてください!!多くの人に回してください!!

このデマ情報の説明

未確認な情報を、さも決定事項のように伝えてしまっていることが問題です。
「工場勤務の方からの情報」とのことですが、誰なのか?どういった工場で働いているのか?何を根拠として「有害物質」「降り注ぐ」と判断しているのか?いまいちハッキリしません。
また「傘やカッパ程度で防げる有害物質」というのも気になりますね。有害物質に汚染された傘やカッパの処理はどうすれば良いのでしょう?この情報は不確かで信頼性が劣ります。

コスモ石油の公式発表

本文には「コスモ石油の爆発により有害物質が雲などに付着し、雨などといっしょに降る」と言う記載がありますが、このような事実はありません。タンクに貯蔵されていたのは「LPガス」であり、燃焼により発生した大気が人体へ及ぼす影響は非常に少ないと考えております。
https://ceh.cosmo-oil.co.jp/information/110312/index.html

千葉県浦安市のTwitter上での公式発表

市原市のコスモ石油千葉製油所LPGタンクの爆発により、千葉県、近隣圏に在住の方に有害物質が雨などと一緒に飛散するという虚偽のチェーンメールが送られています。千葉県消防地震防災課に確認したところ、そのようなことはないと確認できました。正確な情報の把握により行動してください。
http://twitter.com/urayasu_koho/status/46458372551213056

支援物資が不足している!?

【拡散希望】○○市で支援物資が不足しているようです。服や食料品、オムツなどです。すぐに送ってください!
送り先は○○県○○市××町××番地○○市役所です。

このデマ情報の説明

この手のデマ情報はかなりの数が確認されており、自治体の名前や窓口情報などが併記されている場合もありました。実際にその自治体に確認を行ったところ、個人からの支援物資を受け付けていませんでした。事前連絡もなく突然大量の物資を送りつけられた自治体は大混乱に陥りました。人手も足りない中、処理費用や労力など、自治体に迷惑をかけてしまった結果になったのです。

明日か明後日に大地震が発生する!?

みなさん大丈夫ですか?今日はお知らせです 明日か明後日に東北のプレートが関西のプレートを小さくしていて関西プレートが元の大きさに戻ろうとして関西でも大地震が起こるとゆう予測がでてます。なのできをつけてください。

このデマ情報の説明

不安を煽るデマも多く確認されています。上記のデマ情報は実際にチェーンメールとして流された文章をそのまま転記していますが、情報源もはっきりしておらず、ただ単に不安を煽るだけのデマ情報です。本文中での書かれいている「予測」が本当に出てるなら、その予測を出している大元の情報は誰がどのように発信しているのか、この文章を書いた本人に確認したいですね。

熊本震災(2016年)で拡散されたデマ情報の例

  • 動物園からライオンが脱走した
  • 川内原発で火災が発生した
  • 熊本城の石垣が崩れて下敷きになった
引用:IT Media NEWS
このデマ情報の説明

動物園からライオンが脱走したデマを流した人は、偽計業務妨害の疑いで逮捕されました。神奈川県の会社員の男(20)で「悪ふざけでやった」と容疑を認めています。ご丁寧にライオンが街中を歩いている写真まで添付されていましたが、その写真は海外の全く異なる場所で撮影されたものだと判明しています。
その他にもさまざまなデマ情報が流布されましたが、東日本大震災の時と比べて熊本震災でのデマ情報は「愉快犯」が多く確認されたと言われています。
(参考:IT Media NEWS)

なぜデマ情報が拡散するのか?

平時に見ると「そんわ訳なかろうて・・・」と一笑して無視してしまう情報も、災害時など有事の際には「まさか本当に!?」と信じてしまいそうになります。

デマ情報の発生・拡散の要因は「不安・怒り・善意」

誤った情報がさも正しい情報のように拡散し、不安が増大して社会が混乱することは、いわば二次災害と言っても過言ではありません。
ではなぜ、そういったデマが拡散してしまうのでしょうか。そこには人間の「不安・怒り・善意」という感情が深く関わってきます。

ん?不安や怒りはわかるけど、善意?

なぜ「善意」がデマ情報に繋がるのでしょうか?
わかりやすく事例を踏まえて考えてみましょう。

デマ情報「善意の拡散」

被害に遭った◯◯町には親戚が住んでるんだよなぁ。
確か大きなスーパーもなかったと思うし、食料とか生活用品とか大丈夫かなぁ。甥っ子も生まれたし、粉ミルクとかも足りてないかも。

知人が「被害に遭った◯◯町の親戚が困っている」と言ってました。
◯◯町には大きなスーパーもなくて、食料や生活用品が不足している可能性があります。特に粉ミルクが足りていません!オムツも足りてないかも・・・赤ちゃんがかわいそう!

◯◯町では支援物資が必要らしい!特に粉ミルクやオムツが不足しているようです。みんなで送って支援しよう!◯◯町の役場住所や連絡先を記載します。

最初の情報を発信した人は、純粋に親戚を心配する内容を発信しています。
そしてその発信を見た人が「なんとかしてあげたい」という善意で「この事実をみんなに広めよう」として、新しい情報を発信します。
その新しい情報を見た人も「なんとかしてあげたい」という善意から「行動」に移すよう発信します。
そしてこの伝言ゲームの最中に、情報に「尾ヒレ背ヒレ」がついて、大元の情報からかけ離れた内容となってしまいます。このように「善意に基づく悪気のない行動」が、社会現象にまで発展するデマ情報となってしまうこともあります。

デマ情報「怒りの拡散」

知人の勤務する◯◯工場で事故があったそうです!
有毒な液体を取り扱っている工場なので心配です・・・

化学物質に詳しい私の見解によると、おそらくその◯◯工場で使われている液体は△△ですね。△△が川などに流れると広範囲に渡って被害が広がります。調べたところ、◯◯工場の近くには□□という川も流れています。そんな危険な液体を取り扱う会社が事故だなんて・・・許せません!この事実を皆も知りましょう!

【拡散希望】◯◯という工場で事故があったようで、△△という猛毒な液体が流出した可能性が高いそうです!専門家も「□□という川に流れた可能性がある」と言っています!□□川の下流付近の人は水道水を控えてください!国や報道機関は頼りになりません!いつも都合の悪いことは揉み消しますから!このニュースが報道されないのは陰謀です、自分の命は自分で守りましょう!

有害な液体を取り扱う◯◯工場で事故があったのは事実かもしれませんが、規模や状況が把握できていません。もしかしたらボヤ騒ぎ程度のことかもしれません。

しかしその情報を得た人は「おそらく△△だろう」という憶測をもとに「こうなったら危ない」という事実確認が取れていない状況を語っています。また「危険な液体を取り扱う工場での事故」という「あってはならないこと」に対する怒りから、さらに拡散を促します。

そしてついに「□□川に猛毒な液体が流出」という、事実無根な情報になります。知らぬ間に「有毒」が「猛毒」に変わっていますね。専門家と言っていますが、化学物質にちょっと詳しい素人かもしれませんよ。そして日頃から国や自治体などに対する不満が追加され、さらなる拡散に繋がるわけです。

デマ情報「不安の拡散」

新型ウイルスが蔓延しているけど、風邪の症状と同じみたいですね。実は先日から少し熱が出てましたが、試しに首にネギを巻いて寝たら治りました!これって新型ウイルスにも効果あるのかな?明日のお仕事もがんばるぞー!

新型ウイルスこわいよー。まだ特効薬も開発されてないし、患ったらどうしよう・・・と、すごく心配していましたが、効果ありそうな朗報が!なんと「首にネギを巻く」らしいです。これで治ったらしいです!病院に勤める友達が言ってました。確かにネギは身体に良いと言いますしね。今度試してみよーっと。

新型ウイルス対策として「首にネギを巻く」が効果ありと、友人が医療関係者から聞いたそうです。そして実際に完治したそうです。
まだ大々的には発表されていませんが、実際に治ってますからね。信頼できる情報だと思いますので、皆さんにもシェアします。

そして市場からネギが売り切れるわけです。
実際に「首にネギを巻く」というのは大昔から民間療法として言い伝えられてきたことですが・・・

発信者が冗談半分で語ったことが、不安によって「これで大丈夫!かも?」と思い飛びついてしまいます。しかもいつの間にか「風邪が治った」が「治った」になり、あたかも「新型ウイルスの感染による発症が治った」と捉えられかねない状態になって拡散していきます。

そもそも最終的に「医療関係者」となっていますが、その前段階では「病院に勤める友達」としか言っていません。もしかしたら病院の事務職の方かもしれませんよね。

インターネットだからデマ情報が拡散するわけではない

デマ情報の発生は、インターネットの普及が原因なのでしょうか?
確かにインターネットによってさまざまなデマ情報が生まれ、凄まじいスピードで拡散します。
しかしインターネットが存在していない時代でも、デマ情報による大規模な混乱や事件は発生しています。

関東大震災では「うわさ」が殺人事件にまで発展した

大正12年(1923年)、関東地方は地震によって壊滅的な被害を被り民心と社会秩序がひどい混乱に陥ったことを受けて内務省は戒厳令を宣告し、各地の警察署に治安維持に最善を尽くすことを指示した。しかし、そのときに内務省が各地の警察署に下達した内容の中で「混乱に乗じた朝鮮人が凶悪犯罪、暴動などを画策しているので注意すること」という内容があった。この内容は行政機関や新聞、民衆を通して広まり、朝鮮人や、間違われた中国人、内地人であるところの日本人(聾唖者など)が殺傷される被害が発生した。

引用元:Wikipedia [関東大震災朝鮮人虐殺事件]

上記の事件は、当時活発になっていた外国人排斥の動きが、災害後の「不安」や「怒り」と結びつくことで拡散したのではと解析されています。

インターネットが普及したことにより、世界中の人々に即座に情報を伝えることができるようになりました。そして今までマイノリティだった方々の発言も、影響力をもって伝達することが可能になりました。

しかし、SNSどころかインターネットが存在していない時代でも、こうしたデマ情報による事件などが発生しています。

自分も加害者にならないように、ひと呼吸おいて冷静に考える

人間は不安や怒りを覚えたとき、正しい判断ができなくなる場合があります。
そして「そんなつもりで言ったんじゃないんだけどなぁ」という一言が、尾ヒレ背ヒレがついて事実無根な情報として拡散される場合もあります。

最初の一言を発した人は「まさかこんなことになるなんて」と、思い悩むかもしれません。
もしかしたら、わざとデマ情報を流して面白がる「愉快犯」なのかもしれません。
しかし情報が急速に拡散してしまうことで、情報の出所を辿ることは困難になる場合もあります。

「こんなデマを言い出した奴は誰だ!犯人を探そう!」なんて潮流になったら、最終的に謝罪するのは「そんなつもりで言った訳ではない」最初の発信者になるかもしれませんが、その発信者の情報に尾ヒレ背ヒレを付けて拡散した人や、デマ情報を盲目に信じて拡散し実践した人も、「被害者」であり「加害者」であると考えます。

情報を広める時、自分が感情的になっていないか確認しましょう。

不安の拡大
  • きっとまだ知らない新しい情報なんだろう
  • どんな些細な情報でも良いから知りたい
  • ◯◯さんの言っていることだから間違いないはず
  • やっぱりそうだったのか
怒りの爆発
  • 許せない!こらしめてやる!
  • ねぇみんな聞いて!こんなにひどいことがあったんだって!
  • ウサ晴らしに面白おかしく拡散してやろう
善意の暴走
  • きっと◯◯だと思うから早く助けてあげなきゃ!
  • 多くの人々がこの情報で助かるはずだ!
  • 自分はこう思う!だからこれが正しいはずだ!

こうした心理状況から、出所不明なデマ情報がチェーンメール・チェーンメッセージ化して、SNSなどによって凄まじいスピードで拡散していると思われます。

情報を拡散する前に一呼吸おこう
  • 一次情報(最初に発信された情報元)はどこなのか?信頼できるか?
  • いまの自分は感情的になっていないか?
  • この情報は不埒な思惑で拡散されていないか?
  • 拡散することで傷ついて悲しむ人はいないか?

流言は智者に止まる
確かな根拠のない噂が広まっても、知恵のある人はそれを他人に話さないので
噂はそこで止まってしまうという意味の格言

実は一番気をつけなければいけない情報源は「インフルエンサー」

インフルエンサーとは、世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のことを指します。
インフルエンス(Influence)とは”影響・影響力”という意味で、あのインフルエンザの語源にもなっています。

インターネット界隈でのインフルエンサーは、例えば有名ユーチューバーや、FacebookやTwitter、Instagramなどでフォロワー数が数万人以上の人です。

そうした広範囲に影響力をもつ人の何気ない発言で、その人のフォロワーが過剰反応し、拡散に至ることが多々あります。

全国100万人のフォロワーのみんな!デマオだよ!
○○って会社が出した新製品「そこらで汲んだ美味しい水道水」を飲むと
お肌も綺麗になって若返り効果もあるらしいよ!
しかも免疫力が上がって感染病対策にも良いらしい!

 

 

わー!100万人もフォロワーがいるデマオさんの情報だから間違いないはず!
すごーい!私も飲んでみよっと!あとみんなにも教えてあげなきゃ!
「効果なかった」なんて言ったらデマオさんの発言が嘘になっちゃうから、もし効果なくても「凄い効果!」って言わなきゃ。私なりの応援♪

うーん、にわかに信じ難いんだけど・・・

調べてみても、すごい数の人が同じ話題で盛り上がってるしなぁ。
凄い効果があったって言ってる人もいるし、事実かなぁ。

極端な例えですが、これで○○って会社が出した新製品「そこらで汲んだ美味しい水道水」は爆発的なセールスをあげて、売り切れ続出ですね。拡散したインフルエンサーには多額の宣伝広告費が支払われたことでしょう。めでたしめでたし。

いや、めでたくないですね。こういった手法を「インフルエンサー・マーケティング」と言います。

有名な人からの情報だから正しいはず、という判断はやめましょう。

まとめ:全ての「拡散希望」がデマとは限らない

ここまでデマ情報についてまとめてきましたが、拡散されるすべての情報が「デマ」とは言い切れません。

中には「情報が素早く拡散したことで命が助かった」ことや「情報拡散によって更に事態が好転した」ということも多くあります。
本来は、こうした有益な情報拡散が求められていますが、なかなかそればかりではないのが現代の情報社会の問題でもあります。

その昔は、自分が大声で叫んでも数百メートル程度しか情報を拡散できませんでした。
人の流動が盛んになるにつれ、情報は人から人へ伝わるようになりましたが、時間も必要でした。
いまは自分でも意識しない「つぶやき」が、世界中の人々に伝わる世界になりました。

だからこそ、私たち個人個人が「この情報は正しいのか、拡散すべきか」を冷静に判断する力やスキル、価値観などのネットリテラシーが必要となります。

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