間違いだらけの暴漢対策!?実はほとんど効果がない対策方法も!正しい認識で痴漢や強姦などの卑劣な犯罪を防ごう

痴漢・暴漢対策

痴漢、強姦、ひったくり、住居侵入などに対して、さまざまな対策方法がありますよね。
「効果あるかも!」とか「きっと大丈夫」と思う方法も沢山あります。
しかし中には、実は効果がなかったり逆に危険な状態になってしまう方法もあります。

そこで今回は「この暴漢対策は効果があると思ってたけど、よくよく考えてみると・・・」という暴漢対策の方法についてまとめてみました。

実際にやってる方、やってみようと思ってた方は是非参考にしてみてください。

この暴漢対策、本当に効果ある?

電話をしながら歩いていれば襲ってこない?

「夜間の帰り道は誰かと電話をする」という防犯対策を実践している人は多いと思います。
実はこの方法、防犯効果は期待できないんです。警察でも「夜間に電話をしながらの歩行は逆に危険」と指導しています。

なぜなら電話先の相手は「すぐに救助に向かえる」わけではないからです。
また注意力が散漫になることで、不審者が近づいてくることにも気付きにくくなってしまいます。

それでね、今日こんなことがあって・・・

へー、そんなことがあったんだー。

・・・・・・・・・(ガバッ)

えっ!?・・・ちょッ・・何ですか!?
ちょっと!やめてください!!

どっ・・どうしたの!?何があったの!?

もしもし!?もしもーーし!!
ヤバい警察に連絡しなきゃ!いまどこ!?

通話先の相手は、いきなりのことでパニックになるでしょう。
また状況も把握できず、警察に連絡しようにも通話を切るべきか、どうすれば良いか戸惑うでしょう。

ごく短時間の犯行ですぐに逃亡を試みる暴漢は「女性を襲う」というスリルを求めているケースもあります。

たとえ誰かと電話をしていても、すぐに助けに来ることができないだろうと予測している暴漢には効果が無いどころか、通話に気を取られて無防備になってしまうことで襲われやすくなってしまいます。

夜道で電話をしながら歩くことは、イヤホンで音楽を聴きながら歩くのと同様に危険です。

催涙スプレー代わりに制汗スプレーが使える?

催涙スプレーは暴漢対策の効果が非常に高い護身グッズです。しかし「もし誤って自分自身に噴射してしまったら」とか「奪われてしまったら」と不安もありますよね。そのため「何か代用できるものは・・・あ、制汗スプレー!」と思う方もいるようです。

残念ながら、制汗スプレーは催涙スプレーの代用にはなりません。

催涙スプレーの場合、暴漢に対して噴射することで「耐え難い痛み」を与えて行動を抑制することができるため、その間に逃げることができます。また噴射距離も大体1〜2mほどある製品が多いため、相手との距離を保ちながらの使用が可能です。

一方で制汗スプレーは基本的に身体に対して無害にできていますし、霧状に噴射されるためすぐに拡散してしまいます。暴漢相手に使っても「おっ?いい香り」と思われるだけです。
同様に、殺虫スプレーも催涙スプレーの代用にはなりません。

もちろん相手の目に直接吹きつけた場合は多少の効果が期待できますが、それなら制汗スプレーの本体で相手を殴りつけた方が効果的です。

防犯ブザーさえ鳴らせば誰かが助けてくれる?

防犯ブザーは、おそらく最も普及している路上防犯グッズではないかと思いますが過信は禁物です。

たとえ防犯ブザーを鳴らしても、誰かが必ず助けに来てくれるとは決して限りません。

いざ防犯ブザーを鳴らしたとき近くに誰もいない場合もありますし、例えば深夜の暗い道を歩いていたら突然「ビーーーーッ!!」とけたたましくブザーが鳴ったとして、あなたはすぐに助けに駆けつけれるでしょうか?

男性であってもブザーの鳴る元に駆けつけるのは勇気がいりますし、例えブザー音を聞いても「面倒に巻き込まれたくない」と無視してしまう人もいるかと思います。また「何の音?」と防犯ブザーだと気付かない人もいるでしょう。

防犯ブザーを持っているだけで安心せず、咄嗟に護身できるように他の対策方法も併用しましょう。

痴漢対策として「露出度の低い服」を着れば安心?

露出度の高いセクシーな服を着ていると痴漢に遭う?
確かにセクシーな服を着ていると、痴漢や変質者などを刺激してしまうかもしれません。
「えっ、なに?そんな服着て誘ってんでしょ?」なんて一方的な勘違いをされるかもしれません。

しかし、露出度の低い服を着ていても痴漢には遭います。
なぜなら「露出度の高いセクシーな女性」よりも「大人しそうで痴漢しても騒がなそう」な人の方が痴漢のターゲットになりやすいのです。

関西大学の曹陽先生、高木修先生が発表された「女性の服装は痴漢被害の原因になるか」という研究発表資料によると、ミニスカー トを含めて女性の服装が痴漢被害の原因になるか否かという調査に対して、痴漢被害経験のない女性においては「原因にならない」と認知していたのに対して、男性においては「原因になる」と認知していたそうです。
また痴漢被害経験のある女性においては、女性の服装が痴漢被害の原因にならないと一層強く認知していたそうです。

電車内でも夜道でも、痴漢は「露出度」ではなく「襲えそうな雰囲気」で相手を選びます。
ですので服装を意識するのであれば「服装が相手に与える印象」を、またキリッとした雰囲気を与える所作や態度を意識した方が良いでしょう。

Bitly

男性モノの下着をベランダに干しておけば大丈夫?

一人暮らしの女性の間で、実しやかに語られる防犯対策として「男性モノの下着をベランダに干しておけば、男と同居しているんだなと思わせることができる」という話を耳にします。

はたして効果はあるのでしょうか?

部屋に侵入を試みる強姦などは、何日も前から事前に下調べをしていることが多いようです。
確かに男物の服や下着が干してあると「男が住んでるのかな?」と思うかもしれません。しかし何日も何日も同じ柄のものが干されていると、逆に「あぁ、ダミーか」と簡単にバレてしまいます。

また面倒になってくると、いつまでも干しっぱなしにしてしまったり・・・。

労力のわりには効果が低い防犯対策です。

男性モノの下着をベランダに干すくらいなら、防犯フィルムを貼って窓ロックを設置した方が遥かに防犯効果は高いでしょう。

Bitly

まとめ

ご紹介した例のなかには、実際に効果があると思って実践していたという人もいるかもしれません。

今回の記事を執筆するにあたって、経験者の方の意見や警察などの見解を調べていくにつれて、よくよく考えてみれば確かに効果はなさそうだ・・・と思ってしまう内容もありました。

しかし「こうすれば良いのでは?」とか「これは効果があるかも」といったヒラメキや実践は大切ですよね。
今回の記事の検証や、さまざまな暴漢対策方法は、まさに先人の知恵のおかげです。

そもそも、私たち女性がわざわざ暴漢対策に尽力せねばならないのは、悪い暴漢がいるからです。

たとえ効果がなかったり間違った暴漢対策をしていたとしても、あなたは悪くありません。
悪いのは暴漢ですから!

少しでも安心に過ごせるよう、みんなで暴漢対策を共有しあって安全に過ごしましょう!

本記事で紹介した防犯対策についての見解は、実践に基づいた効果を保証しているわけではありません。一人ひとりの防犯対策の効果を高められるよう専門家などへの相談、また心配な事象がある場合は警察などに連絡を行い適切な対処を心がけましょう。

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